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今週のウミウシ
第14週 − 2004/3/1
ヒラタイミドリガイ
ヒラタイミドリガイ
学名 : Bosellia sp. 1.   

 第11週で「ゴクラクミドリガイ科のウミウシのほとんどは、Elysia 属 か Thuridilla 属 に分類されます」と書きましたが、奄美大島ではもう一つのゴクラクミドリガイ科のウミウシである Bosellia の種も見ることができます。

 この奄美大島の個体を Sea Slug Forum に投稿した際に Dr. Kathe Jensen からいただいたコメントによると、公式には Bosellia のウミウシは大西洋(カリブ海)の種で太平洋側からは知られていないそうなのですが、この奄美大島の個体が Bosellia のウミウシであることは、先生も確信しているとのことです。
 どのようにしてこのような分布になったのか(人為的なのか、自然的なのか)は、今後の調査が必要だと思います。

 この Bosellia のウミウシは、外套部が開いたままで他の ゴクラクミドリガイ科 のウミウシのように閉じることができないのが特徴です。

 写真を見ていただくとわかりやすいと思うのですが、木の葉のように見事に開いてます。

 このウミウシは、手広ビーチの浅瀬で確認できますが、当初は、Bosellia mimetica というウミウシに似ていたため、Bosellia cf. mimetica として掲載してました。
 しかし「ウミウシガイドブック沖縄・慶良間諸島の海から」に掲載されている Bosellia sp. ヒラタイミドリガイ(ウミウシガイドブックの再同定で sp. になりました)に似ているため、奄美大島の個体も ヒラタイミドリガイ と判断しました。

 一見、緑一色の地味なウミウシに見えるかもしれませんが、ゴクラクミドリガイ科の仲間の中では珍しい木の葉のように平べったい体に、更に木の葉を思わせるような隆起線模様がなんとも不思議な雰囲気を漂わせるウミウシです。
 見つけたら色々な角度からじっくり観察してみてくださいね。

ヒラタイミドリガイ

 横から見ると、隆起線の様子がよくわかります。


ヒラタイミドリガイ

 白いまだら模様の個体も見付かってます。

 では、また来週〜

撮影日:2004年1月7日
場所:奄美大島  手広ビーチ
体長:約 6 mm
水深:2 
水温:22 
目   :嚢舌目 SACOGLOSSA
亜目:亜目なし 
科   :ゴクラクミドリガイ科 Elysiidae
学名をカナで読むと:ボセリア

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