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| ツノクロミドリガイ | |
| 学名 : Elysia sp. 5. | |
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先週は、奄美大島で多くの種類が確認できる ゴクラクミドリガイ科 のウミウシの一種、アズキウミウシ Elysia japonica を紹介しました。 今週も、もう一種類 ゴクラクミドリガイ科( Elysiidae ) のウミウシの中から、先週と同じく Elysia 属 のウミウシを紹介します。 このウミウシ、ネイティブシー奄美周辺の海にたくさん生息しているのですが、実は2003年2月現在、まだ名称がありません。 こページに掲載されている ツノクロミドリガイ という名称は、「ウミウシガイドブック 沖縄・慶良間諸島の海から」の著者の小野篤司さんのダイビングサービスで使用されている名称です。 奄美大島と同じように沖縄・慶良間諸島でも多くの個体が確認されてます。私は鹿児島でも確認してますし、おそらく沖縄本島にもたくさんいると思います。 最初に書いた「まだ名称がありません」というのは曖昧な表現でして、「論文などによる新種記載がまだ無い」という表現の方がより正確かもしれません。 この場合、姿かたち、生息環境などから大体の種を特定します。 まず見た目からかのウミウシが、ゴクラクミドリガイ科( Elysiidae )のウミウシであることはほぼ間違いありません。 科 が特定できたところで、次は 属 を考えます。 ゴクラクミドリガイ科 には 今現在 Elysia、Thuridilla、Bosellia の3属が存在するようです。 このうち、Bosellia 属 に関しては種も少なく外観の特徴が明らかに異なることから除外できます。 Thuridilla 属 のウミウシは奄美大島には多くの種が生息していますが、論文を読んでみると今回の ツノクロミドリガイ とは一致しないようです(Thuridilla 属のウミウシについては次週掲載する予定です)。 削除法で決めるのはちょっと乱暴なのですが、全体形状も他の Elysia 属 のウミウシに似ていることから、この ツノクロミドリガイ は、このサイトでは Elysia sp. 5. として掲載することにしました。 属の後ろに付く sp. というのは、属はわかるけれども、種がわからないような場合に表記する方法です。 後ろの番号は、図鑑やWebサイトなどで同じ属の他の不明種と区別するために任意に付けられるもので、その図鑑やサイト内だけで有効な番号です。 科はわかるけれども、属以下がまったくわからないということもあります。 そのような場合は、科の名称に sp. を付けて表記することもあります。 ゴクラクミドリガイ科のウミウシで属が不明な場合は、Elysiidae sp. というようになります。 今週もむずかしい話になってしまったのですが、これらの話は他の科のウミウシにつても適応できますし、他の生物についてもよほど特殊な分類形態を持つグループ意外なら同じように適応できると思います。 この ツノクロミドリガイ ですが、はじめの方にも書いたように、ネイティブシー奄美周辺の海ではごく一般的に確認できます。 体長5〜10mm位の小さなウミウシなのですが、触角の先の方を見ると、先端が黄色でその下に黒い部分が確認できます(実は先端と思われている黄色の更に先に透明な部分があります)。 水中では黄色い部分はあまりよく見えないのですが、黒い部分は目立ちます。 そうなのです! ツノクロミドリガイ という名称は触角の先の方が黒いことから、そのように呼んでいるのだそうです。わかりやすいですね。 下の2枚の写真のように、体の模様は個体差が大きくかなりの変異幅があるのですが、このような形状で触角の先端部分が黒くなっていたら、ツノクロミドリガイ になると思います。 たくさんいるウミウシなので、今後の研究によって早く新種記載されればいいですね。 ![]() |
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では、また来週〜 |
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撮影日:2003年05月23日 場所:奄美大島 倉崎ビーチ 体長:約 6 mm 水深:2 m 水温:24 ℃ |
目 :嚢舌目 SACOGLOSSA 亜目:亜目なし 科 :ゴクラクミドリガイ科 Elysiidae 学名をカナで読むと:エリシア |
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